「1級を取ったら年収が上がる」
半分本当で、半分は条件付きです。
15年現場をやってきた立場から、資格の実際の価値と、取るべきタイミングを正直に書きます。
こんにちは。施工管理歴15年、1級建築施工管理技士の田中です。
僕が1級を取ったのは入社7年目。2級を取ってから5年後でした。
「もっと早く取ればよかった」と思うと同時に、「あのタイミングで取って正解だった」とも思っています。
資格は取れば自動的に価値が上がるわけではありません。取った後にどう使うかで、その価値は変わります。
この記事では、1級施工管理技士を取るべき理由と、現実的なタイミングをまとめます。

施工管理技士1級で「実際に」変わること
① 監理技術者になれる
1級の最大の実務上のメリットはこれです。
「監理技術者」とは、請負金額4,000万円以上(建築は8,000万円以上)の工事で必ず配置が義務付けられる資格です。
大規模な案件を担当するには、会社側として監理技術者の確保が必須。
1級を持っていると、会社にとってあなたの価値が具体的に変わります。
「いてくれないと困る」「辞められたら案件が成立しない」——この立場になれる。
これは交渉力に直結します。
② 資格手当が出る
会社によってまちまちですが、1級取得者には資格手当がつく場合が多い。
相場は月5,000〜30,000円程度。
年間で6万〜36万の収入増になります。
これは「すぐ目に見える変化」として分かりやすい。
【1次情報:田中が受け取っている資格手当の実額を追記(一般的な相場での参考値でも可)】
③ 転職市場での評価が上がる
施工管理の求人票を見ると、「1級施工管理技士 歓迎」または「必須」が非常に多い。
同じ経験年数でも、1級あり・なしでは書類選考の通過率が体感で大きく変わります。
特に発注者側(インフラ系・官公庁・デベロッパー)は1級を重視する傾向が強い。
転職を考えているなら、在職中に取っておくことで選択肢が広がります。
④ 自信とプロとしての自覚
これは数字にならないけど、リアルに大きい変化です。
1級は一次・二次と2段階の試験で、特に二次(実地)は実務経験の深さが問われます。
「施工管理のプロです」と名乗るための根拠が一つできる。
現場での立ち居振る舞いが変わると、職人さんや施主への説得力も変わってきます。
【1次情報:1級取得後に現場でどう変わったかの体験を追記】
1級を取る「ベストタイミング」は?
受験資格として必要な実務経験年数がありますが(2級取得後5年、または1級の実務経験3年等、詳細は試験機関の要件を確認)、
受験資格を満たした直後に受けるべきか?という話です。
僕の意見は:「満たしたら、早いほど良い」です。
理由は3つあります。
- 試験範囲は実務で毎日触れている内容が多い。現場から離れるほど記憶が薄れる
- 年次が上がると勉強時間が取れなくなる。責任ある立場になるほど忙しくなる
- 転職に使えるタイミングが来たとき、すでに持っている状態が理想。取ろうとしてから取るまでに最低1〜2年かかる
「忙しくて勉強できない」は永遠に解決しません。
今が一番暇です(来年はもっと忙しくなります)。
【1次情報:田中が1級を受験した時期と、勉強方法の実体験を追記】
取る前に知っておくべき「3つの現実」
現実1:資格を取っても給料は「自動では」上がらない
資格手当が出る会社では即座に上がります。
しかし「年収アップ」という意味では、資格は「交渉材料」であって「自動昇給」ではありません。
1級を持って転職する、または昇給交渉のタイミングで使う、という能動的な動きが必要です。
「取ったのに何も変わらない」という人は、資格を交渉に使っていない場合がほとんどです。
現実2:二次試験は経験記述が核心
一次(学科)は参考書・過去問の繰り返しで合格できます。
二次(実地)の経験記述は、自分の現場経験を具体的に文章化する力が問われます。
「工程管理」「品質管理」「安全管理」のうちどれかを400〜600字程度で記述する。
現場経験がある人は内容は持っているはず。あとは書き方の練習です。
過去問の模範解答を3〜4題暗記するより、自分の現場の事例を言語化する練習を積む方が点が取れます。
現実3:種別(建築・土木・電気など)は仕事に合わせる
施工管理技士には建築・土木・管工事・電気工事・造園・建設機械の種別があります。
自分が現場で扱っている工種に合わせて取るのが基本。
建築施工管理技士は建築工事の幅が広く、ゼネコン・建設会社に勤める場合に最もつぶしが効きます。
土木系なら土木施工管理技士、設備系なら管工事施工管理技士が優先です。
まとめ
- 1級で変わること:監理技術者になれる・資格手当・転職市場での評価・現場での自信
- 取るタイミングは「受験資格を満たしたら早いほど良い」
- 資格は「自動昇給」ではなく「交渉のカード」として能動的に使う
- 二次試験は自分の現場経験を言語化する練習が最重要
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運営:田中/施工管理歴15年・1級建築施工管理技士。大手ゼネコン10年→インフラ系建築職へ転職。現場で施工管理を続けてきた当事者の目線で、施工管理のリアルを発信しています。


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